「アイヌの心や自分の感じた心を大切に」2月25日(土)、第七藝術劇場で行われた映画『劇場版 永遠ノ矢トワノアイ』の舞台挨拶レポート

「アイヌの心や自分の感じた心を大切に」2月25日(土)、第七藝術劇場で行われた映画『劇場版 永遠ノ矢トワノアイ』の舞台挨拶レポート

2023年3月1日

©Tiroir du Kinéma

2月25日(土)、大阪府にある第七藝術劇場にて、映画『劇場版 永遠ノ矢トワノアイ』の舞台挨拶が、行われた。

この日は、作・舞台演出の宇梶剛士さんとご出演の岩戸秀年さんが、ご登壇された。

映画『劇場版 永遠ノ矢トワノアイ』のあらすじ

祖父の葬儀に列席した菅野家の次男である海は、長男の一矢が葬儀に姿を見せていないこと、また20年前に亡くなった彼らの父親の墓を建てていなかった事を叔父から叱責される。

はじめのうちは、叔父の言葉を受け流していた海であったが、興奮した叔父が発した発言。

「3歳下の妹・環菜が実の兄妹ではない」という事実に、ショックを受ける…。

この日、ご登壇された宇梶剛士さんと岩戸秀年さんの貴重な対談が行われた。

宇梶さん:「本作は、最初の釧路公演を5台のカメラで収録した映像を編集して、映画化しました。この作品はそこから始まり、東京での上映、また北海道ではシアターキノさんで上映させて頂きました。人気に火が付き、最終的に10箇所で上映が行われました。北海道のある映画館では、大作映画と同じ規模のスクリーンで上映して下さりました。今日観て頂いた作品は、2019年版とは異なり、シナリオをかなり書き直しました。真実味を持たせるため、現代パートは何度も書き直し、今の状態に持っていきました。逞しく生きるアイヌの人々を、心が温かくなるように描きました。」

岩戸さん:「舞台に立つ前までは、アイヌの事を詳しく知りませんでした。本をたくさん読みした。読みながら思ったのが、知らないこともまた、罪であると実感させられました。今知ったからこそ、その上で、台本を読んだ上、自身が得た知識と擦り合わせながら、演じさせて頂き、アイヌの心や自分の感じた心を大事にしようと思いました。」

と、舞台挨拶でしか、聞けない話をされました。

映画『劇場版 永遠ノ矢トワノアイ』は現在、2月25日(土)より関西のシアターセブンにて、絶賛公開中。