「すべてにおいて、「全力疾走」です!」9月25日に行われた映画『最近、よく死んでます』の舞台挨拶レポートatシアターセブン

「すべてにおいて、「全力疾走」です!」9月25日に行われた映画『最近、よく死んでます』の舞台挨拶レポートatシアターセブン

2022年9月28日

ダメダメ三十路女の人生をポップで、キュートに描いたコメディ映画『最近、よく死んでます

©Tiroir du Kinéma

©Tiroir du Kinéma

9月25日(日)、大阪府にあるシアターセブンにて、二日間限定上映の映画『最近、よく死んでます』の舞台挨拶が、行われた。

この日は、監督の金本真吾さんはじめ、主演の橘さりさん、共演の片山大輔さん、西村トシコさん、ひと:みさん、山崎遊さんが、ご登壇された。

そして、スペシャルゲストにみんなの兄貴分、海道力也さんも、急遽ご登壇。

映画『最近、よく死んでます』のあらすじ

コロナ禍の今。

奈良の実家でニート中の佐藤サトコ(32)

コロナで大好きだった祖母を亡くして以来、やる気を無くして、仕事を退職。

何かしなきゃなと思いつつ、働きもせずに毎日ダラダラと怠惰な日々を過ごしている。

親に働けと言われ、派遣の登録に行くが、間違えて占い師に会ってしまい、そこからサトコの迷走が始まるのであった。

©Tiroir du Kinéma

この日、ご登壇された主演の橘さんは、初主演の面持ちを聞かれ

橘さん「めちゃめちゃ緊張もしましたし、何よりもありがたかったです。何でもやろうと、思いました。ジョギングに見えたかもしれませんが、常に全力疾走していました。筋肉痛もひどく、すごく過酷な撮影でしたが、まず私のあの走りは、「全力疾走」です!」

また、現場での苦労話について質問され

橘さん「9日間の撮影でした。移動が多い現場で、監督の車の運転が荒く、無意識に飛ばしているのが、少し恐怖を感じましたw滝の場面の撮影もまた、キツかった所と言えます。滝行のために、一度も入ったことの無い水風呂に、予行演習として入ってきてたんです。意外と入れると思ったんですが、滝は水風呂とは全くの別物でした。カットもなかなか聞こえなくて、意識も遠のきそうになりながら、なんとか乗り切りました!」

また、サトコの祖母役の西村さんは、橘さんとの仲の良さを聞かれ

西村さん「本当に、橘さんはお若いにも関わらず、すごく頑張り屋さんなんです。滝に打たれる撮影は、相当な覚悟がないと、出来ないと思います。それをしておりましたし、女優魂と言いますか、本当に素晴らしいと思いました。衣装もすべて、自分でご用意をし、メイクさんが付いている訳でもなく、すべてご自分で衣装もメイクもされ、女優としての気構えにびっくりしました。」

終盤に登場する自殺志願者を演じたひと:みさんは、役柄について聞かれ

ひと:みさん「叫んでいた場面のロケ地は、京都の山奥の山奥でした。色々な現場に行きますが、「死ぬぞ!」と言った後には、必ず現場のスタッフ達が、撮影前後に「撮影です!」と大声で伝える必要がありますが、雪も降って来て、橘さんも監督も僕も寒さで震えていましたので、余裕なんてなかったんです。ただただ、登山の方がびっくりしてたんじゃないかなと、後になって思いました。思い出に残っているのが、自殺用のロープは、どんな種類を用意したのか気になっておりましたが、監督が一所懸命にセッティングしたロープで演じましたが、役柄に入りすぎたため、つい自分の首が絞まりそうになりました。本当に死ぬんじゃないかなと、頭を過りましたw」

©Tiroir du Kinéma

YouTuberのニート役の山崎さんは、ちょい役の場面の舞台裏を聞かれ

山崎さん「僕は、金本監督が大好きです。毎回、呼んで欲しいんです。この作品の時に、最初は呼んでもらえてなかったんです。Twitterで撮影現場のつぶやきを見てたら、金本監督から電話が来たんです!家でスマホでいいので、「働いたら負けや!」みたいな事を喋って、メールで送って欲しいと。適当に思うがままに喋って、撮影しました。間を詰めた動画もお願いされて、送ったんですが、返ってきた反応が、1つ目を採用します、との事でした。」

金本監督「編集している時に、急遽素材が欲しくなってしまいました。テーマには「働く」も含まれておりますので、今回山崎さんに協力して頂いた経緯があります。」

映画『最近、よく死んでます』は、大阪府のシアターセブンにて、週末の二日間、限定上映された。いつか、同劇場にて、一般公開がされることを祈って、終いにする。