「多くの発見を見つけて」2月11日(日)、大阪府のシネ・リーブル梅田にて行われた映画『一月の声に歓びを刻め』の舞台挨拶レポート

「多くの発見を見つけて」2月11日(日)、大阪府のシネ・リーブル梅田にて行われた映画『一月の声に歓びを刻め』の舞台挨拶レポート

©Tiroir du Kinéma

©bouquet garni films

現在、大阪府のシネ・リーブル梅田にて上映されている映画『一月の声に歓びを刻め』の舞台挨拶が、2月11日(日)に行われた。映画『一月の声に歓びを刻め』のあらすじは、お正月、洞爺湖の近くで1人暮らしするマキの家に家族が集まり、彼女が作ったおせち料理を囲む。マキはかつて次女れいこを亡くしており、一家団らんの場に喪失の雰囲気が漂う。八丈島に暮らす牛飼いの誠のもとに、娘の海が5年ぶりに帰省する。誠は交通事故で妻を亡くし、男手ひとつで海を育てた。海は妊娠しており、結婚さえ知らずにいた誠は複雑な思いを抱く。元恋人の葬儀に参列するため故郷の堂島を訪れたれいこは、レンタル彼氏をしている男トト・モレッティに声をかけられる。過去のトラウマから誰にも触れることができない彼女は、そんな自分を変えようと、男と一晩過ごすことを決意する。「船でやってきた者」れいこを前田敦子、「船を待つ者」誠を哀川翔、「船で向かう者」マキをカルーセル麻紀が演じ、坂東龍汰や片岡礼子、宇野祥平、原田龍二、とよた真帆ら実力派キャストが共演する。

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映画『一月の声に歓びを刻め』は、2月9日(金)より大阪府のシネ・リーブル梅田他にて上映中。2月11日(日)の上映後、映画『一月の声に歓びを刻め』の舞台挨拶が行われた。この日は、本作を制作した三島有紀子監督とプロデューサーの山嵜晋平さんが、登壇された。

ティーチインの質疑応答の時間が、取られた。本作『一月の声に歓びを刻め』での3部のうちの最初の1部での俯瞰のカメラアングルについて質問を受けて三島有紀子監督は「第一章に関しては、性被害を受けた女の子が亡くなって、遺された家族達のお話になります。また家族という形態が失われて行く過程を描いてもいますが、失われて行く家族関係を上から捉えています。その目線は、もしかしたら、神の目線なのかもしれないです。この視点で捉える事によって、限りなく美しく見つめる視点が悲しさを強調してくれると考えました。」と話をされた。

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最後に、三島有紀子監督は、本作への想いを話された。「この作品は、多くの方々が様々な発見をして下さっている映画です。きっと皆さんの中にも多くの発見が産まれていると願っています。もし多くの発見を見つけていたら、お友達の方、ご家族の方、そしてご自身の大切な方をお誘いの上、ご鑑賞ください。」と話した。

映画『一月の声に歓びを刻め』は現在、関西では2月9日(金)より大阪府のシネ・リーブル梅田イオンシネマ大日。兵庫県のシネ・リーブル神戸MOVIXあまがさき。奈良県のユナイテッド・シネマ橿原。和歌山県のイオンシネマ和歌山にて上映中。また、全国の劇場にて公開中。