「私だけの個人賞では、ありません!!」9月24日に行われた映画『最近、よく死んでます』の舞台挨拶レポートinシアターセブン

「私だけの個人賞では、ありません!!」9月24日に行われた映画『最近、よく死んでます』の舞台挨拶レポートinシアターセブン

2022年9月25日

ポップでキュートなコメディ映画『最近、よく死んでます

©Tiroir du Kinéma

©GAGAGA FILM

9月24日(土)、大阪府にあるシアターセブンにて、二日間限定上映の映画『最近、よく死んでます』の舞台挨拶が、行われた。

この日は、監督の金本真吾さんはじめ、主演の橘さりさん、共演の奥井隆一さん、うみのはるかさん、片山大輔さん、赤田健さんが、ご登壇された。

映画『最近、よく死んでます』のあらすじ

コロナ禍の今。

奈良の実家でニート中の佐藤サトコ(32)

コロナで大好きだった祖母を亡くして以来、やる気を無くして、仕事を退職。

何かしなきゃなと思いつつ、働きもせずに毎日ダラダラと怠惰な日々を過ごしている。

親に働けと言われ、派遣の登録に行くが、間違えて占い師に会ってしまい、そこからサトコの迷走が始まる。

©Tiroir du Kinéma

この日、ご登壇された金本監督は、

金本監督コロナ禍の時代になった日本。映画は、今を映す鏡と呼ばれており、劇中でもあったように、コロナに罹患した人より、自殺で亡くなっている人の方が多いと。とてもショックを受けました。衝撃的で、とても住みにくい時代になったなと、思います。人との関わり方においても、心を病んでしまう人も多いとお聞きします。そういう報道やドキュメンタリーを見聞きし、思うところがたくさんありました。コロナ禍で嫌な時代になりましたが、それでも楽しい事はたくさんありますし、死ぬことより生きることの方が、大変だと思うんです。喜びや楽しさを、伝えたくて、本作を製作しました。」

と、作品の製作のきっかけをお話された。また主演の橘さんは、製作の裏話をお聞きされ

橘さん「たくさん走りました。叫びながら、走るを何度か繰り返し、撮れなかった場面もありました(笑)もう一度、お願いしますという場面もありました。撮影中、痩せました(笑)すごく天気にも恵まれまして、雪のシーンもあったと思いますが、雪は降らせる事はできないので、自然と降ってきたので、今のうち撮ろうと慌てて、撮りました。」

杉並ヒーロー映画祭での主演女優賞受賞の話を振られ

橘さん「監督はじめ、一緒に出演した下さった皆様のお陰です!私だけの個人賞では、ありません。」

©Tiroir du Kinéma

と、感想を述べられた。また、共演の奥井さんとうみのさんは、出演時を聞かれ

奥井さん「楽しかった思い出しかないんです。三人の親子が、30年間一緒に過ごした背景を演じようとしました。よそよそしい家族関係でもいけませんし、そういう所を僕の中で意識して、タメ口で演じました。カットがかかって、その言葉遣いを謝りましたが、撮影中の家族の関係性を自然に描く演技は、気を付けたところです。佐藤家は、30年間の人生があって、その中での、あの場面ですよね。そこは意識して、自由に演じさせて頂きました。台詞で「誰々の、誰々の、誰々のお父さん」という言葉があるんですが、アドリブで演じたところ、監督が気に入って、もっとアドリブをお願いされたシーンもあります。」

うみのさん「部屋の散らかっている場面も、アドリブが多かったんです。「アドリブで、演じて下さい」と指示される、場面が多かったんです。アドリブ、アドリブの連続でした。アドリブのおかげで、次のシーンでも、待つことも多かったんです。そういう演出は、とても印象的でした。金本監督の現場は、過酷な一面もありますが、彼のインスピレーションで、楽しければ、アドリブでもどんどん演出に付け加える所が、いい部分なんです。それで、作品がもっと面白くなるんです。」

映画『最近、よく死んでます』は、大阪府のシアターセブンにて、残るは本日のみの上映。