「女性の活躍できる場が、躍進している昨今」3月18日(土)、ABCホールにて行われた第18回大阪アジアン映画祭(OAFF2023)で上映された台湾映画『黒の教育』インドネシア映画『ライク&シェア』のトーク・イベントのレポート

「女性の活躍できる場が、躍進している昨今」3月18日(土)、ABCホールにて行われた第18回大阪アジアン映画祭(OAFF2023)で上映された台湾映画『黒の教育』インドネシア映画『ライク&シェア』のトーク・イベントのレポート

2023年3月21日

3月18日(土)、大阪府にあるABCホールにて、大阪アジアン映画祭で上映された台湾映画『黒の教育』とインドネシア映画『ライク&シェア』のトークイベントが、行われた。

この日、映画『黒の教育』では、クー・チェンドン監督に代わって主演のケント・ツァイさんが、ご登壇された。

©CHARVEST 9 ROAD ENT.

映画『黒の教育』のあらすじ

どこにでもいそうな、やんちゃでいて、ちょっぴりマジメな、男子高校生三人組。

卒業式の夜、ビルの屋上で飲んだくれた彼ら。

永遠の友情を誓い合うため「自身が犯した秘密の悪事」を告白することに。

でもそれは、予想だにしなかった悪夢の一夜の始まりだった…。

©Tiroir du Kinéma

この日、ご登壇された主演のケント・ツァイさんによるお話は

ケントさん:「映画業界に入って、7年経ちますが、本作の撮影は一番楽しかったんです。なぜなら、現場監督、スタッフの皆さんは、経験が豊富な方ばかりで、そういう方々と一緒にお仕事をしました。監督自身も役者なので、だからキャストの気持ちもよく理解してくれるんです。撮影する時、私達がどういう状態なのか、その時の気持ちをすべて考えてくれました。例えば、芝居の読み合わせをする時にも、私達役者同士がお互いに何をやりたいのか、何をするのか、非常に分かり合えていました。まず、映画の撮影そのものも、順撮りしています。私達は現場で、どういう演技をすれば良いのか、事前に何も準備をしなくても、現場に入ってから、自分で読んだ脚本の通り、自然に演じて、感じた事や現場の雰囲気ですね。気温や湿度を作品の全体として受け止め、ひたすら演じる事が今回、非常に楽しかった事です。」

と、撮影現場での演技について、お話されました。

この日、インドネシア映画『ライク&シェア』では、監督のギナ・S・ヌールさんが、ご登壇された。

映画『ライク&シェア』のあらすじ

セクシーな食事シーンを動画で配信する17歳の女子高生リサとサラ。

彼女らは大の仲良しで、無二の親友。

リサは再婚した母との親子関係を悩みに持つ。

一方、サラは年上の男性と知り合い、気になり始めるが…。

「デジタルタトゥー」を題材にした力強い一作。

©Tiroir du Kinéma

この日、ご登壇された監督のギナ・S・ヌールさんは

ヌール監督:「近年、映画業界における女性の映画人が、非常に増えてきている背景があります。その描かれる女性像の方も、非常に多様になって来たと思います。また、女性に向けた様々な映画も作られているのも、事実です。あと、監督も含め、映画に関わる多くの女性スタッフもまた、増えて来ていると考えています。これまでは、完璧な女性像を追い求めるような描き方が多かったのかもしれませんが、そうではなく、やはり現実の世界に生きる女性たちの様々な問題を描く作品が、増えていると肌で感じるようになりました。」

と、舞台挨拶でしか、聞けないお話をされた。

第18回大阪アジアン映画祭は、3月19日まで大阪府にあるシネ・リーブル梅田ABCホールにて盛大に開催された。