ドキュメンタリー映画『アルピニスト』私達は皆、アルピニストだ!

ドキュメンタリー映画『アルピニスト』私達は皆、アルピニストだ!

2022年7月9日

名もなきフリーソリストの知られざる姿に迫ったドキュメンタリー映画『アルピニスト』

© 2021 Red Bull Media House. All Rights Reserved.

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なぜ、人は山に登るのだろうか?

山登り、登山のオリジンは、いつからあるのだろうか?

往古来今、人々はずっと山を登り続けている。

急な坂道、険しい山道、危険な崖を、彼ら登山者やクライマーは登り続けるのだろうか?

時に、ザイルが切れて、谷底に命を落としかねない、危険と死が隣合わせの登山は、人々に何を与えるのだろうか?

リスクを省みて、山を登る行為は、人間の憧れでもあり、冒険心を駆り立てるものだ。

そんな危険でありながらも、魅力に取り憑かれ、山に登る人は後を絶たない。

いつから、日本人が山に登り始めたのだろうか?

「登山」に関して日本の視点から考えると、とても興味深い話がある。

ある説では、縄文時代から私達日本人の先祖は入山し、登山していたと言い伝えられるている。

遠い昔から、今に至るまで、あらゆる目的や理由で日本人の祖先は、繰り返し山を登り続けて来た。

水や魚を生み出す川。木の実や動物を狩り立てる御猟場。

薪や木材、大昔から山々はこの世に生きる人々の暮らしにあらゆる神からの恩寵を与えてくれる大いなる存在だ。

一方で、恵みを与える神々の山嶺は、生きとし生けるものに火山の噴火、大雨による洪水など、人力には抵抗不可能で、剛力無双な自然の力によって、ねじ伏せられて来た事実、それは今を持っても、永続的ということを忘れてはならない。

日本人は皆、山々には多くの神達が宿っていると心から信じ、そんな大山を恐懼感激する感情を発展させ、宗教的側面が山岳信仰を始めたと言われている。

神のいる山嶺で修行をし、苦難を経験し、身魂を鍛え、ある境地に達して仏果を体得する日本に古くから伝承される宗教者としての修験道が誕生する。

創立者は、役行者(えんのぎょうじゃ)という超能力者だった。修験道の始まりは、古くは奈良時代からだと言い伝えられている。

現在の日本社会においても、修行を行うために入山する山伏も存在することを覚えておきたい。

一方で、海外での登山の歴史は、如何ばかりだろうか?

外国の場合、数ある登山活動記録がある中でも、太古の昔、紀元前218年のハンニバルによるピレネー山脈への越山、紀元前125年のハドリアヌス帝によるエトナ火山への登山のような古来の伝承もある。

だがしかし、この時代の人々が山を登る行為そのものが、「近代登山」と呼ばれるものと一直線に結ぶ関係性がある訳では無い。

1304年に生まれたイタリアの詩人ペトラルカは、「山に登るという行為そのものに喜びを見出す」という言葉を残しているが、この名言が発端とされるヨーロッパにおける「登山」への近代的精神が、当時から注目されている。

現在の潮流を追懐してみると、ペトラルカが登山に近代的精神的思想を組み合わせてなかったら、現代の登山は単なる「散歩」として位置づけられていたのだろうか?

1300年代にペトラルカによって、打ち立てたこの思想には、「山に登るのは楽しい」という快楽的思考を人々に植え付けた。

時が流れ、1700年代後半、モンブラン初登頂が成功し、世界的な近代登山への幕が開けることになる。

この世界規模の登山ブームは、明治時代の日本にも行き着き、先程述べた信仰に対する登山から、スポーツを主体とした近代登山へと姿かたちを変えて、現在に至る。

山を登るという行為は、私達人間にとって、悠久のテーマが孕んでいるのかもしれない。

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では、映画における登山とは、如何なものだろうか?

山登りを主軸にした作品は、いつから製作されて来ているのだろうか?

登山映画の起源は、恐らく1930年前後にドイツで製作されたアーノルド・ファンク監督による登山映画『死の銀嶺(1929)』『白銀の乱舞(1931)』『モンブランの嵐(1930)』が、初期の登山映画としては代表作だ。

このドイツ出身のアーノルド・ファンク監督は、映画監督人生において生涯、登山をテーマにした劇映画やドキュメンタリー映画を一貫して製作し続けている山岳映画のパイオニアだ。

彼の処女作品は1920年に製作されたドキュメンタリー映画『Das Wunder des Schneeschuhs(スキーの驚異)』からだ。

ファンク監督は、元は地質学者だったと言うが、映画監督へと転身している。

作品の詳細は分からないが、20年に公開したドキュメンタリー映画『Das Wunder des Schneeschuhs(スキーの驚異)』の続編か、この作品に準ずる映画が、1922年に『Das Wunder des Schneeschuhs2. Teil-Eine Fuchsjagd auf Skiern durchs Engadin』として製作されており(こちらも日本語タイトルは『スキーの驚異』)、Internet Archiveというサイトで鑑賞可能だ。

およそ1時間半の山岳スキーのドキュメンタリーだが、ただ撮影しただけでなく、当時としては珍しく、撮影技術や編集技術に拘りを感じる一品だ。

アーノルド・ファンク監督が、作り続けた山岳映画は、現代に至るまで脈々と受け継がれ、外国映画では『山(1956年)』『アイガー・サンクション(1975年)』『影なき男(1988)』『K2/ハロルドとテイラー(1991年)』『クリフハンガー(1993年)』『バーティカル・リミット(2000年)』『アイガー北壁(2008)』と、数々の名作山岳映画が、誕生している。

また、日本国内では『銀嶺の果て(1947年)』『富士山頂(1970年)』『八甲田山(1977年)』『聖職の碑(1978年)』『劔岳 点の記(2009年)』『岳-ガク-(2011)』『春を背負って(2014年)』と、本国でも多くの登山映画が製作されている。

ここで興味深いのは、年代を追うごとに、海外と国内での、登山映画の意向が近年に近づくにつれ、大きく変わってきている。

海外(特にハリウッド)では80年代、90年代以降、映像技術(VFX、CG)が発達し、大掛かりな作品を怒涛の勢いで数年間隔で製作されており、アクション/冒険活劇と言ったエンタメ要素の強い作品へと昇華している点だ。

一方で、日本国内の山岳映画は、1947年の戦後の山岳ものとしては第一号となる映画『銀嶺の果て』は、脚本に黒澤明の名がクレジットされている山岳アクションものの名作だ。

この作品以外の邦画は、ほとんどと言っていいほどドラマ要素に特化した作品が多く伺える。

登山映画でも、その製作国によって、まったく違った道を辿っていることに、とても興味が炙られる。

また、今挙げたのは劇映画の部類に過ぎず、ドキュメンタリー映画では、先に述べたようにドイツのアーノルド・ファンク監督が山岳ドキュメンタリーの起源として、名高く映画史に名を刻んでいるが、彼のDNAを継承するように、映画『エヴェレスト征服(1953)』『アルピニスト・岩壁に登る(Les Etoiles de Midi)(1959)』『ブラインドサイト ~小さな登山者たち~(2006年)』『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂(2013年)』『クライマー パタゴニアの彼方へ(2013)』『MERU/メルー(2015年)』『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~(2015年)』『The Dawn Wall(2017)』『クレイジー・フォー・マウンテン(2017)』『フリーソロ(2018)』『14ピークス ナシング イズ インポシブル(2021)』と、ドキュメンタリー映画でも、数多くの作品が製作、公開されている。

また、ここでも興味深いデータが表面している。

恐らく、山岳や登山をモチーフにした作品は、コンスタントに製作されてきたはずだが、1950年代のこの二作『エヴェレスト征服(1953)』『アルピニスト・岩壁に登る(Les Etoiles de Midi)(1959)』以降、日本に作品として輸入されたのが、2000年に突入してからのことだ。

その間も多くの作品が存在しているはずだが、表立って残っているのはここに列挙した映画が、映像作品として今に伝えられるている。

とても興味深いと書いたが、どこがどう興味深いかと言うと、2000年以降、日本国内外含め、ドキュメンタリーを中心に山岳映画のブームが密かに、水面下で起きていたことだろう。

ここ10数年の間に、10作程の作品が国内で紹介されているのは、人知れず好況に湧いているのだろうか?

ここに来て、本作『アルピニスト』が製作、公開されるのは、必然と言っても過言ではない。

2018年に公開されたドキュメンタリー映画『フリーソロ』での決定的ヒットが、追い風となったのは言うまでもないが、そこに至るまでの幾多の高品質な作品を国内に紹介、公開して来た、日本の映画業界の、特に配給会社側の、底力を感じざるを得ない。

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ドキュメンタリー映画『アルピニスト』は、2018年公開の『フリーソロ』で被写体となった登山家のアレックス・オノルド同様に、マーク・アンドレ・ルクレールという無名のクライマーにフォーカスを当てた作品だ。

彼は、登山家業界では名の知れた人物だが、世間ではその全貌は明らかにされていなかった。

幾多の険しい山々を登り、前人未到の成功を納めてきた若き天才アルピニストだが、彼は頑として表舞台には立たず、ただ只管、峻厳な断崖絶壁を素手で登り続けていた。

人前やカメラを嫌うルクレールは、外界から一人離れ、携帯電話を持たず、もちろんSNSも知らない、まるで隠者生活を楽しむように、日々テント暮らしを中心に、至る所の山々を登り続けていた。

本作を製作したカナダ出身の監督コンビ、ピーター・モーティマー&ニック・ローゼンが、彼の噂を聞きつけて、あらゆる関係者に話を聞きながら、噂だけを頼りに、携帯電話を持たないルクレールに接触した背景もまた、ドラマを感じて止まない。

彼らの作品が、日本国内で紹介されるのは今作が初めての事ではあるものの、この両監督はここ20年の間に、短編長編問わず、20本近い作品を世に送り出している。

デビュー作は2003年に製作されたドキュメンタリー映画『Front Range Freaks』という作品があるが、この時点から既にフリーソロを行うクライマー達にカメラを向けていた事が、作品を観てもよく分かる。

国内に情報として、彼らの作品が紹介されているのは、2018年製作の『The Dawn Wall』がある。

一貫して、登山者やクライマーを対象に登山映画、山岳映画、フリーソロ映画を製作してきた彼らの作品には、必ず説得力がある。

長年に渡り、山嶺やアルピニストに密着しているからこそ、彼らの事を誰よりも熟知した画作りが魅力的だ。

またインタビューにおいて、ニック・ローゼン監督とピーター・モーティマー監督は、マーク・アンドレ・ルクレールがADHDと診断されたと作中で証言する母親に触れて、ニューロダイバーシティについて質問を受け、こう答えている。

(※1)Nick Rosen: “I think Neurodiversity is such an emerging field, and people are learning so much about it that we’re all learning too. Before Free Solo came out, I had a sense that Alex [Honnold – subject of Free Solo] was on the spectrum having worked with him. But I feel like that film was so valuable in bringing that out. Generally, though, climbing draws in so many different kinds of people. There are folks who are really type-A and organised and then there’s other people who are crazy dirtbags drinking whiskey and living on the rocks. It’s a wide world, is how I would look at it.”

ニック:「(※2)ニューロダイバーシティは非常に新しい分野だと思います。人々はそれについて多くを学んでいるので、私たち全員も学んでいます。フリーソロが出る前に、私はアレックスが彼と一緒に働いていたスペクトルにいると感じました。でも、その映画はそれを引き出すのにとても貴重だったと思います。しかし、一般的に、登山は非常に多くの異なる種類の人々を引き込みます。本当にタイプAで組織化されている人もいれば、ウイスキーを飲んで岩の上に住んでいるクレイジーな人もいます。それは広い世界です。私が、それをどう見るかどうかです。」

Peter: “The first film that I made 25 years ago was called Front Range Freaks. It was about the front range of this area of Colorado which is a total mecca for climbing. I got into climbing as a teenager having been into more mainstream sports before and I was really drawn to the eccentricity of choosing your own path. Everyone was finding their own ways of expressing themselves. Once I found climbing and these alternative heroes I was just all in. I just quit everything else and just climbed exclusively for the next decade. So, I do think, we as storytellers despite the diversity within climbing as a sport, are drawn to the eccentric, obsessive, big dreamers, with unique visions. They’re characters.”

ピーター:「私が25年前に作った最初の映画は、『Front Range Freaks』です。それは、登山の総メッカであるコロラドの最前線についての作品でした。私は以前より主流のスポーツに興味を持っていたティーンエイジャーとして登山を始めました。誰もが自分自身を表現する独自の方法を見つけます。ですから、私たち映像製作者は、スポーツとしてのクライミングの多様性にもかかわらず、独特のビジョンを持った、風変わりで強迫的な大きな夢想家に惹かれていると思います。彼らもまた、魅力的な人なのです。」

このインタビューでは、ADHD(発達障害)とその障害に対する多様性(ニューロダイバーシティ)についての話題だが、両監督はとても思慮深く、配慮のあるコメントを残している。

ニューロダイバーシティとは、近年叫ばれているダイバーシティとは、少し違った角度から議論がなされている種類だ。

特に、ジェンダー、民族、性的思考、障害などに対して、どう対処し、雇用を広げ、世間での認知にどう繋げていくか、世界的に論議がされている。

その中に、ADHDである発達障害もまた、討論する議題として、このようなインタビューでも取り上げられているのだ。

ルクレールの母親は、彼がADHDと診断され、どう育てて行こうか、親として悩んだという。

かく言う、彼は学生時代にはいじめられ、辛い時期を過ごしたと言うが、その中で彼が出会ったのが「フリーソロ」の世界だ。

辛いことも忘れさせてくれる登山の世界は、彼にとっては魅力的に感じたに違いない。

発達障害の子を持つ親の中には、日々不安がのしかかっているかもしれないが、彼や彼の母親の姿を見て欲しい。

胸を張って立派に生きている親子の姿に必ずや、勇気を与えられることだろう。

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また、本作の主人公でもあるマーク・アンドレ・ルクレールは、若き登山家としてはベテランのエリート・クライマーからも一目置かれる存在でもあった。

富や名声には目もくれず、来る日も来る日も、素手で山や崖に挑戦し、登り続ける彼の姿に、誰もが目を奪われた事だろう。

そんな彼の噂を聞きつけて、本作の製作が始まった訳ではあるが、カメラ嫌いの彼は、監督達と出会った当初は、撮影に対して渋ったという。

ピーター・モーティマー監督は「彼は恥ずかしがり屋でしたが、同時に山の風景と彼が経験したこれらの経験を世界と共有したかったのです。彼はそのすべてに深く刺激を受けていたので、他の人にも見てもらいたいと思っていたので、撮影に関しては少し押したり引いたりしました。」と撮影までの苦労を話している。

ルクレールは、あるインタビューにおいて、フリーソロを始めたきっかけを聞かれて、こう答えている。

(※3)“I got really psyched when I was pretty young—15. It was hard to find partners sometimes. I had six-pitch routes near where I went to high school. I would try multipitch routes alone, figuring it out as I went. There are tricks people do to solo walls more quickly. I taught myself these tricks.”

「私は15歳の頃、フリーソロに出会いました。その時は、本当に興奮しました。あの時の興奮は、今でもよく覚えています。時にパートナーを見つけるのは、本当に困難な事でした。通っていた高校の近くに、6ピッチのルートがありました。フリーソリストとして、壁をより速く登るためのトリックがあります。私はこれらのトリックを独学で学びました。」

と、クライミング界で一躍注目されるまでに、幾多の努力と独学で、自身の地位を築いて来たルクレール。

発達障害という自身の特性を大いに活かし、彼自身が得意とするクライミングに愛慕した結果、彼の活動が本作の両監督の耳に入り、世界的に日の目を見ることになった。

一心不乱に登山愛を山に向けてきた彼だからこそ、人々の心を動かし続けたのだろう。

最後に、ドキュメンタリー映画『アルピニスト』は、作品の被写体となっているマーク・アンドレ・ルクレールの物語だ。

ただ、これは彼だけの物語ではない。映画が描いているのは、登山やフリーソロの風景だが、私達人間もまた、「人生」という山を登っていることを胸に留めておきたい。

夢を追い掛けている人、資格取得に悪戦苦闘している人、何かに向けて真剣に取り組んでいる人、または過去に取り組んでいた人、すべての人に捧げられた本作は、誰の人生にも鼓舞を与えてくれる壮大なドキュメンタリー映画だ。

自身も、ルクレールの気持ちを知りたくて、数日前に近所の小高い山に登ったが、一歩一歩険しい山道を前進する度に心で感じたことは、目標は山の頂上に到達することではあるが、途中で諦めて下山をしてもいい、苦しければ休憩を取ってもいい。

無理して、成功という頂に到達しなくても、幾らでも、何度でもやり直すことはできる。

生きている限り、人は再スタートを切る事ができる。

大成するには努力も必要となるが、身体と心が健康でなければ、その努力でさえも水の泡だ。

一歩ずつ、一歩ずつ、着実に登ったその先に待っているのは、広大に広がる山からの壮大な全景だ。

ルクレールは、私達にその素晴らしさを身を持って教えてくれている。

山を登るということ、成功するということ、それはニアリーイコールだ。

大成という山の頂には、登山や人生を苦労した人にしか見れない景色が広がっている。

私達は皆、アルピニストだ。

だから、人は山に登る。

成功を夢見て、険しい山道を登り続ける。

あなたにしか見れない美しい景色を臨むために…。

立派に自身の人生に向き合った亡きマーク・アンドレ・ルクレールの偉業を讃えて

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(※1)“One False Move Could Have The Ultimate Consequence” – Peter Mortimer And Nick Rosen Talk The Alpinist (The FH Interview)https://filmhounds.co.uk/2021/09/the-alpinist-interview/(2022年7月9日)

(※2)ニューロダイバーシティとは?世界で議論される多様性と雇用問題について解説https://schoo.jp/biz/column/998#section01(2022年7月9日)

(※3)Speed Soloing the Chief: An Interview with Marc-Andre Leclerchttp://www.alpinist.com/doc/web13x/wfeature-leclerc-squamish-chief-solo(2022年7月9日)

ドキュメンタリー映画『アルピニスト』は現在、関西では7月8日(金)より大阪府の大阪ステーションシティシネマ、京都府の京都シネマ、兵庫県のシネ・リーブル神戸TOHOシネマズ西宮OSにて絶賛、公開中。また、全国の劇場にて、順次公開予定。

最後に、余談ではあるが、マーク・アンドレ・ルクレールの心情を知りたくて、近所の山を登った時の動画を共有。