現在、大阪府のシネ・リーブル梅田にて上映されている映画『女優は泣かない』の舞台挨拶が、12月16日(土)に行われた。映画『女優は泣かない』のあらすじは、スキャンダルで仕事を失った女優の園田梨枝は、密着ドキュメンタリー撮影のため10年ぶりに故郷の田舎町に帰って来る。しかし現れたのはテレビ局のバラエティ班ADである瀬野咲だけで、2人の前途多難な撮影が始まる。できるだけこっそりと撮影したい梨枝の気持ちをよそに、小さな町では噂が広まり、撮影のことを内緒で帰郷している彼女の存在が家族の耳にも入ってしまう。かつて父・康夫とケンカした末に町を飛び出した梨枝だったが、父は今、末期がんに冒されており。崖っぷちの女優と若手ディレクターが厳しい現実に直面しながらも、自分の居場所を見いだしていく姿を描いたドラマ。CMディレクターでテレビドラマの監督・脚本も手がける有働佳史が長編初監督を務め、自身の故郷・熊本県荒尾市を舞台に撮り上げた。蓮佛美沙子が梨枝役で主演を務め、「サマーフィルムにのって」の伊藤万里華が咲、「CHAIN チェイン」の上川周作が梨枝の同級生でタクシー運転手の拓郎を演じた。映画『女優は泣かない』は、12月15日(金)より大阪府のシネ・リーブル梅田、京都府のアップリンク京都にて上映中。12月16日(土)の上映後、映画『女優は泣かない』の舞台挨拶が行われた。この日は、本作を制作した有働佳史監督と飯塚真希役の三倉茉奈さんのお2人が、舞台挨拶で登壇した。
有働佳史監督監督は、映画『女優は泣かない』の制作についての話に触れ「僕は元々、この仕事を始めたきっかけは、大学の頃にあるシナリオ大賞に応募したら、運良く最終選考まで残ってしまったんです。ただ、この業界を続けていくのは難しいと思っていたので、辞めるきっかけが欲しくて、映画を一本でも撮れたら、格好が着くと思ったんです。もし撮るのであれば、僕の地元である熊本で撮る事を目標にして、この世界に足を踏み入れました。まさか、その時から17年越しに作品を制作するとは、思っていませんでした。辞めれる年齢をとうに越してしまいましたが…。」と、作品の制作経緯を話した。
また、飯塚真希役の三倉茉奈さんは、役を演じる事について話された。「私は今回、主人公の姉役を演じましたが、最初にお話を頂き、台本に目を通した時に感じたのは、主人公は熊本から東京に上京し、田舎に10年以上帰っていない人物。その反面、私が演じる主人公の姉は、どちらかと言えば、芸能人の家族として妹を理解しない人物です。だから、最初に思ったのは、私自身とは真逆の役柄。この役をどこまで演じれるのか、不安もありました。私自身も大阪出身のため、地元や家族、方言を非常に大切にしたいという思いも持っています。そんな自身の思いも重ねて、地元を大事にしたいという役柄と共通する部分もあると共感を感じて、精一杯演じさせて頂きました。」と、自身の地元を大切にする話と役柄をマッチさせて、演技に挑戦したと話した。
映画『女優は泣かない』は現在、関西では12月15日(金)より大阪府のシネ・リーブル梅田、京都府のアップリンク京都にて上映中。また、12月23日(土)より大阪府のシアターセブン、12月29日(金)より和歌山県のジストシネマ和歌山。来年2024年1月5日(金)より兵庫県のkino cinēma神戸国際にて上映予定。