映画『人狼ゲーム』シリーズの原作・脚本を担当し、同シリーズの8作目、最終章となる映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』では自ら監督となった川上亮の長編監督第2作。昭和レトロな民宿を舞台に、女子高生たちが謎多き札束を発見したことから起こる騒動を描いたクライムコメディ映画。高校の修学旅行で訪れた温泉宿で女子高生の集団が、マフィアの愛人が持ち逃げした札束が入ったバッグを発見する。金を取り返すために現れた殺し屋、愛人、担任教師など、さまざまな人物の思惑が絡まり、温泉旅館での混乱が広まっていく姿を描く映画『札束と温泉』が7月8日(土)より大阪府のシネマート心斎橋にて舞台挨拶が行われた。
上映後に、登壇された関根ひかる役を演じる小浜桃奈さんと越智遥役を演じる佐藤京さん、そして監督・脚本の川上亮さんが登壇された。シネマート新宿での公開から一週間が経ち、周囲からの反響を聞かれ、佐藤京さんは「公開の次の日、7月2日に高校の時の親友と映画を観に行きました。親友から改めて「画面に出ているんだね」とだけ言われました。でも、その子は俳優を始める時から相談していた友達でもあり、目の前のスクリーンに自分が映って、「感慨深い」と言って下さり泣きそうになりました。」と、親友との鑑賞エピソードを話された。また、小浜桃奈さんは「5日の夜、シネマート新宿まで母と一緒に観に行きました。私自身、モデルをしていますので、逆に役者として演技をするのは不思議な話なんです。映画のお仕事は、初めての事ばかりでした。母が演じる私を観てびっくりしていましたが、作中ではほぼスッピンで、普段来ているような部屋着で挑みましたので、自宅にいる私を映画で見ているような感覚と言っていました。作品の感想より、普段の私を観に来たと。家にいる私を見ているような感覚と話してくれました。逆に、内容が頭に入って来なかったが、もう一度観に行きたいと言って下さり、それはそれで嬉しく感じました。」と、自身の母親と映画を観に行った話をされた。
最後に、小浜桃奈さんと佐藤京さんはそれぞれの今後の抱負や目標を話した。小浜さんは「今までの私を知っている方や私自身、女優としてのイメージが掛け離れていたと思うんです。女優とは、作られている存在と言いますか、今までは素の自分でテレビに出ていた分、映画では自身を作れる環境を活かす事ができました。だからこそ、演じる側の苦労を知ることができましたし、すべてを作るのではなく、自分を活かせる点においては、今回やり甲斐を感じる事ができました。それでも、次はもっと違う役柄をしてみたいと、思っています。」また、佐藤京さんは「私は人が好きなので、こうして映画に俳優として携われるのが、凄く嬉しいです。初めて行く映画館で、自分が舞台挨拶に立たせて頂ける機会は、とても感慨深い事です。様々な場所で上映をして頂けて、多くの方に作品を届けられるようになりたいと思っています。いつか、映画祭や海外に向けても進出して行けるよう、いい作品と出会って行けるよう、自身のお芝居を磨いて行きたいという気持ちが、今の一番の目標です。一つ一つ、頑張って行きたいと思います。」と、両者しっかりと今後の抱負を話された。
映画『札束と温泉』は現在、関西では7月7日(金)より大阪府のシネマート心斎橋。京都府の京都みなみ会館にて公開中。また、順次、全国の劇場にて上映開始。