「全国上映する事ができました」3月7日(土)、大阪府のテアトル梅田にて行われた映画『エイン』『めぐる』の舞台挨拶レポート

「全国上映する事ができました」3月7日(土)、大阪府のテアトル梅田にて行われた映画『エイン』『めぐる』の舞台挨拶レポート

©Tiroir du Kinéma

©日本映画大学

現在、3月6日(金)より大阪府のテアトル梅田にて2本同時上映されている映画『エイン』『めぐる』の舞台挨拶が、3月7日(土)に同劇場にて行われた。異なる文化や言語の中で生きる家族の姿を通して、誰もが抱える“居場所を探す気持ち”を描く映画『エイン』。日本育ちのミャンマー人映像作家ティンダンが、2020年に手がけた群像劇の映画『めぐる』。

3月7日(土)のテアトル梅田の上映後、映画『エイン』『めぐる』の舞台挨拶が行われた。この日は、監督のティンダンさん、関西で活動するシネマ・ライターのスズキ トモヤさんが、登壇された。

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ティンダン監督は「2作品観て頂いたと思いますが、僕はミャンマー出身で6歳の頃に日本に来ました。その後、日本で育って、映画学校に通い、卒業制作として映画『エイン』を制作させて頂きました。その後、映画の現場にもいましたが、ビザの関係で就職しないといけなくなり、タレントマネジメント会社に務めている間に永住権の資格を得て、映画への憧れもあって、映画を撮りたい想いを抱いたまま、再挑戦したのが2本目の映画『めぐる』でした。この作品を制作後、ミャンマーで大きい映画を撮る準備をしていましたが、同国の政変によって、政治反逆罪として2年間刑務所に拘束されて、出所後に映画『めぐる』を劇場で上映してこそ、作品の完成と考え、今回、全国で上映する事になりました。」と話された。

また拘束後、持っていた作品データをすべて強制的に破棄されて、残っていた作品が本作『めぐる』のみとなり、この作品を命からがら劇場上映を通して、人々に届ける事ができた今の心境を聞かれて、監督は「この作品は、映画祭などには応募していましたが、完パケデータを何人かの方に持っていてもらって、何とか完パケのデータだけ残す事ができました。それを元にDCPへと素材を書き換え、上映できる形にしました。完パケ素材なので、二度と再編集ができない状態です。僕の中ではディレクターズカット的なシーンも入れて、違うバージョンも作れたと思いますが、それは二度と叶わないので、今の状態で上映しようと考えました。30分の短編というスタイルが劇場上映には不向きですが、僕のルーツの作品となった映画『エイン』が今、助けになっています。今の日本の移民問題もありますが、日本の方や日本に来ているミャンマー人の方と一緒に楽しめる作品になっています。映画『エイン』と『めぐる』で一緒に上映しようと提案したところ、劇場の関係者の方もこのスタイルでの上映できると判断して下さり、今回、全国上映する事ができました。」と話された。

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映画『エイン』『めぐる』は、3月6日(金)より東京都のアップリンク吉祥寺、大阪府のテアトル梅田他にて上映中。