映画『ベイビーわるきゅーれ』「アクションだけじゃない!魅力が詰まった殺し屋映画」主演女優の髙石あかりさんに単独インタビュー

映画『ベイビーわるきゅーれ』「アクションだけじゃない!魅力が詰まった殺し屋映画」主演女優の髙石あかりさんに単独インタビュー

2021年8月9日

映画『ベイビーわるきゅーれ』 髙石あかりさん 単独インタビュー

Tiroir du Kinema

インタビュー・撮影・文・構成 スズキ トモヤ

現在、全国で絶賛上映中のアクション映画『ベイビーわるきゅーれ』に主演された女優、髙石あかりさんにインタビューさせて頂きました。

本作の見どころや魅力など、存分にお話して頂けました。

—–女子高生の殺し屋という斬新な設定の初主演は、プレッシャーはありませんでしたか?

(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

髙石さん:本来はプレッシャーを感じるところだと思いますが

阪元監督の前作『ある用務員』に出演させて頂き

お芝居も見てもらっていました。

前回の現場がすごく楽しかったので、また「やれるんだ!」という嬉しさの方が緊張よりもとても大きかったです。


—–前作のお話が出ましたが、引き続き伊澤さんとご共演されて、現場はどうでしたか?

髙石さん:初めてお会いして、会話をした時に、なぜか居心地がとても良く感じました。

伊澤さんとはとてもお話しやすい空気感を持たれていたので

今回も前作同様、とてもお芝居がしやすい現場でした。

—–チームワークで作り上げたと言いますか。

髙石さん:そうですね。伊澤さんに最初から

「すごく相性がいいと勝手に思ってます」

とお伝えしましたら、すごく喜んでくれました。

—–お二人の息がピッタリな演技が、とても観やすく感じました。

阪元監督作品の中でも一番面白い作品でした。

髙石さん:ありがとうございます。とても嬉しいお言葉です。

現場では監督も、楽しそうに撮っていましたね。

本番中もずっと、モニター観ながら笑っていらっしゃいました。

(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

—–本作では、アクションシーンが一番の見所のひとつですが

アクションコーディネーターの園村健介さんのご指導は、厳しくなかったですか?

髙石さん:お会いするまでは厳しかったらどうしよう、と不安でした。

でも実際は、とても優しい方でした。

アクションは怖いという印象がありましたが

まったくそんなことありませんでした。

園村さんは付き添ってくださるだけで、とても安心できます。

そんな話を伊澤さんにすると、園村さんが特別だと言っていました。

—–お話を聞く限りでは、とても優しい方だと思うのですけど

アクションはとても激しいですよね。

立ち回りは大変ではなかったですか?

髙石さん:アクション監督の園村さんには

園村さん特有の「動き」があるようです。

体で覚えてからでないと、園村さんが導き出すアクションの習得は

すごく難しいので、私は今回、銃でのアクションが中心でした。

園村さんから教えて頂きましたが、立ち方や構え方や手の震え方など

事細かく指導して頂けました。

(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

—–撮影が入る前の立ち稽古など、練習は大変ではなかったですか?

髙石さん:殺陣やアクション練習は、数週間でした。クランクインの前から

体の動きや銃の撃ち方などの構成をしっかり指導して頂き

撮影中もアクションの声が掛かるまで

ずっと一人でイメージトレーニングをしていました。

(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

—–本作での見せ場はたくさんあると思いますが、特にメイド喫茶の場面も見せ場のひとつだと思います。

その時の思い出に残っていることは、ありますか?

髙石さん:メイド喫茶の衣装です。

衣装合わせがありましたが、伊澤さんと二人で着替えて出てきた瞬間に

ずっと笑い合っていました。

お互いの噛み合ってない雰囲気が

とても面白かったですね。

でも、ノリが違う二人の雰囲気が

作品にちゃんと出ているのは良かったです。

—–全然噛み合ってなかったですね。

一人はヤル気があって、もう一人はヤル気がなくて。

髙石さん:そうですね。

その凸凹な関係性が、十分わかる場面だと思います。

(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

—–脚本を読んだ際、どのように感じましたか?


髙石さん:「主人公のちさとちゃんと似ているな。」

と初めから感じていました。

声を出して読んだ時に感じたのが

彼女は感情の浮き沈みや切り替えが、すごく早い。

喋っている時に、急に興奮状態になったりするので

追いつけない時もありました。

もう一度、やってみようと、何度もトライしているうちに

「自分と似ているなぁ」と感じることが多かったですね。

天真爛漫な女の子の部分が、自分とそっくりだと感じました。

—–この作品自体、共感性が高いと思います。

アクション映画ですが、今の若い子たちの悩みをちゃんと描いている作品だと思います。

髙石さん:そうですね。確かに共感してしまいます。

—–何となく働きたくないと感じる若者が自分も含め

増えて来ていると思うんです。

特に、伊澤さんが演じるまひろの冒頭の面接の場面が、まさに近いですね。

タイムリーな題材と主演のお二人の存在がピッタリ合った作品ですね。

(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

髙石さん:ありがとうございます。伊澤さん演じるまひろちゃんは

分かりやすいキャラクターだと思います。


—–ちさとちゃんは、比較的しっかりしているタイプの女の子かなとは、思いますね。


髙石さん:家ではだらけているけど

外では他人にそんな姿を見せないのが

今の同年代の方の特徴かな?と思います。


—–本作は、どのような方に観てもらえたら、嬉しいですか?

(c)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

髙石さん:両親も観賞してくれましたが

母はアクション系の作品はあまり観ないのですが

この作品にはアクション以外にも

もっと魅力的な場面がたくさんあるって言ってくれました。

ちさととまひろの友情や悩みはきっと様々な

年代の方に刺さる部分があると思いますので

ぜひ性別年齢問わず多くの方に見て頂きたいです。




—–本日は、ありがとうございました。

映画『ベイビーわるきゅーれ』は、現在、全国の劇場で絶賛公開中。関西では8月20日(金)から大阪府のシネ・リーブル梅田なんばパークスシネマ、兵庫県では神戸国際松竹にて公開予定。京都府では京都みなみ会館にて、8月27日から公開予定。