「もっと伸び伸び自由に」7月28日(日)、大阪府のシアターセブンにて行われた映画『愛のぬくもり』の舞台挨拶レポート

「もっと伸び伸び自由に」7月28日(日)、大阪府のシアターセブンにて行われた映画『愛のぬくもり』の舞台挨拶レポート

2024年7月31日

©Tiroir du Kinéma

©2024「愛のぬくもり」製作委員会

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現在、大阪府のシアターセブンにて上映されている映画『愛のぬくもり』の舞台挨拶が、7月28日(日)に行われた。映画『愛のぬくもり』のあらすじは、39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。

映画『愛のぬくもり』は、7月27日(土)より大阪府のシアターセブンにて一週間限定上映中。7月28日(日)の上映後には、映画『愛のぬくもり』の舞台挨拶が行われた。この日は、本作を制作したいまおかしんじ監督が、登壇された。

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いまおか監督はまず、本作『愛のぬくもり』の制作経緯について「映画『転校生』は大好きですが、同じ事をしても、面白くないと思っていたんです。最初は、違う話をやろうと思っていたんです。この作品を制作する一年前ぐらい、韓流ドラマを観ていて、たまには嫉妬でドロドロみたいな物語もいいんじゃないかなと思って、企画で出してみたんです。物語としては、夫婦がいて、奥さんの方が若い男と浮気をして、それに気付いた旦那が、少しずつ復讐して行く内容なんです。韓国ドラマに『夫婦の世界』というタイトルがあったんですが、それの逆バージョンを考えました。その企画を考えましたが、普通の不倫モノもまた面白くないと思って、最後に復讐の仕方を考えました。旦那が、大好きだった奥さんが浮気をしたので、あまりのショックでビルの上から飛び降りる設定を思い付いたんです。そして、彼は死ぬんですが、絶世の美女になって、蘇る設定を考えました。それで、奥さんの不倫相手を誘惑して、奪い取る物語にしたんですが、すべてボツになりました。美女に生まれ変わる設定が理解されず、企画は無くなりました。ただ、そのプロデューサーが生まれ変わりは分からないが、ビルの下に女の人が歩いてて入れ替わるなら、納得できるとなり、今回の作品が生まれました。」と話された。

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最後に、いまおか監督は、現場での心構えついて「(主演の風吹ケイさんから役者としての心構えを聞かれて)、本当は真剣に取り組めばいいと思いますが、初めての体験ではちゃんとやろうとしなくてもいいんです。初めてだと、皆、緊張とかしちゃって、ちゃんとできないものなんです。だから、間違えたら、その間違えを正せる現場にして行けばと思います。監督も、カメラマンも、皆間違える生き物です。お互いに、皆で間違えた事をフォローできる現場にして、伸び伸び自由に取り組んで、スタッフも俳優もお互いをフォローし合う現場にしているからこそ、もっと伸び伸び自由に取り組みましょうと、本人に伝えました。」と、今、社会で必要とされる撮影現場での心構えについて話した。

映画『愛のぬくもり』は現在、関西では7月26日(金)よりアップリンク京都、7月27日(土)よりシアターセブンにて上映中。