現在、大阪府のテアトル梅田にて上映されている映画『ほなまた明日』の舞台挨拶が、10月26日(土)に行われた。映画ほなまた明日』のあらすじは、夏の大阪。写真家を目指している芸大生の草馬ナオは、卒業を控えるなか、写真中心の生活を過ごしていた。同じ写真学科の友人である小夜、山田、多田は写真優先のナオに振り回されながらも、彼女の才能を認め応援している。人生の選択を前に、時に傷つけ合い、時に励まし合う4人。ナオの写真にかける情熱は彼らにさまざまな選択を迫り、やがて卒業した4人はそれぞれの人生を歩み始める。4年後、久々に再会したナオと小夜、多田は、山田が失踪したことを知る。不器用で前しか向けない写真家志望の女性と、彼女に振り回されながらも救われていく友人たちの日々を優しいまなざしでつづった青春映画。
映画『ほなまた明日』は、10月25日(金)より大阪府のテアトル梅田にて一週間限定上映中。10月26日(土)の上映後には、映画『ほなまた明日』の舞台挨拶が行われた。この日は、本作を制作した道本咲希監督と主演の田中真琴さんが、登壇された。
道本監督はまず、本作『ほなまた明日』の制作経緯について聞かれ「まず、この作品の企画はENBU・ゼミナールのシネマ・プロジェクトという企画から始まりました。本来はオーディションや配役を制作サイドから決めるスタイルが主流ですが、ワークショップを通して、その中から選ばせて頂いた11人の俳優の方と一緒に作りました。俳優部の方々と一緒に作った感覚の強い作品になっています。また、本作の企画では、高校生の頃に普及したSNSを通して、一緒に育って来た世代が、私達の世代です。SNSは、簡単にいいねと褒めてもらえ、簡単に情報が手に入る分、自分が他人からどう見えているのか分かってしまう状況下で、一つの事を突き詰めるのは難しい事だと思っています。その現状の中、自身の好きな事にどんどん歩いて行ける女の子を描きたいと、本作が生まれました。」と話された。
また主演の田中さんは、この企画に参加したきっかけについて聞かれ、「その時、ちょうど1年半前です。私自身、レッスンを受けずに我流で演じていた事もあり、改めて、他の役者の方々がどのようにお芝居をされているのか知りたくなり、私も受けたいとネットで調べて、ワークショップを片っ端から申し込んで参加していた時、共演した方からENBU・ゼミナールのワークショップを受けると教えてもらい、私も応募してみようと行動しました。その時、どんな作品を作るワークショップなのか知らずに応募しましたが、勇気を出して参加すると、監督も素敵な方でして、作品のプロットを渡され目を通すと、とても興味が湧いて来て、頑張ってオーディションを受けて、主演をさせて頂く事になりました。」と話された。
最後に、道本監督は次回作について聞かれ、「映像制作は、続けて行きたいと思っています。笑って泣けるようなエンタメ作品を制作したいと考えています。エンタメを意識したら、本作『ほなまた明日』が出来上がりました。本当は、笑って泣いて、元気に走り回る人物の姿を描いたハートフルなエンタメを目標にしています。」と話した。
また主演の田中真琴自身さんが開設されているYouTubeチャンネル「たなまこのでんぱ」では、本作『ほなまた明日』の初日舞台挨拶の舞台裏の様子を撮影した動画もアップされており、関係者の貴重なオフショットが拝見できるのは、豪華な取り組みだ。