「「価値」とは何か?」4月8日(土)、大阪府にあるシネ・ヌーヴォで行われた映画『道草』の舞台挨拶レポート

「「価値」とは何か?」4月8日(土)、大阪府にあるシネ・ヌーヴォで行われた映画『道草』の舞台挨拶レポート

©Tiroir du Kinéma

4月8日(土)、大阪府のシネ・ヌーヴォにて、映画『道草』の舞台挨拶が、行われた。

この日は、監督の片山享さんが、ご登壇された。

映画『道草』のあらすじ

画家の榎本道雄は、これまで世間に注目されたこともないアーティスト。

ごみ収集の仕事で生計を立てて、日々暮らしているが、そんな生活にも満足していた。

彼はある時、知り合った女性・富田サチが、道雄の絵が好きだと言い、二人は付き合い始める。

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この日、ご登壇された片山監督は、俳優を経験しているからこそ、演技に対する誠実さがあると質問を受けた。

片山監督:「役者だからという訳でもなく、ただ人を撮りたくて、映画を作っています。役者さんの演技が自然であると、よく言って下さる事があります。ただ大事にしたいのは、皆さんも多分そうだと思いますが、人生って、映画みたいに短くないですよね。作品の中でも物語は流れていますが、ワンシーンを7、8分だとしても、実際に1日で換算すれば、この時間は短いですよね。でも、その人の背景や過去を説明しなくていい部分が、一人一人の人生にも流れているんです。時間というものが、とても大切にしたいと考えているんです。その人に流れている時間と、俳優さん達に対しては演出を通して人の歴史を作っていく事を心掛けています。」と話された。

最後に、片山監督から特別に「関西上映を迎えて、今のお気持ち」について、お聞きした。

片山監督:「映画『道草』は、東京以外で上映するのが初めてなので、作品への感想を聞けるのが楽しみです。本作は、「価値」とは何か?をテーマに掲げ、作っています。もしかしたら、東京と大阪では、それぞれに価値観が少し違っているかもしれないと感じています。そんな感想をお聞きできたらと、とても嬉しく思っています。ぜひ、観に来て下さって、感想を下されば、嬉しく思います。」

映画『道草』(併映作品『わかりません』『とどのつまり』)は現在、4月8日(土)より大阪府にあるシネ・ヌーヴォにて絶賛公開中。