3月26日(土)、関西初上映となる映画『Cosmetic DNA』の舞台挨拶が、行われた。
この日は、監督の大久保健也さんはじめ、西面辰孝さん、藤井愛稀さん、吉岡諒さんが、ご登壇された。
映画『Cosmetic DNA』のあらすじは、コスメを愛する大学生の東条アヤカ。
自称映画監督の柴島恵介に嵌められ、薬物を盛られ、性暴力を受ける。
泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれ、精神的に病んでいく。
大学院生サトミやアパレル店員ユミとの出会いで、少しずつ正気を取り戻す。
そんな時、柴島の次の標的がユミだと知ったアヤカは、突発的に柴島を殺害。
死体処理を進める中で、人間の血液が理想の化粧品の材料となることに気づく。
この日、登壇された大久保健也監督は、
「この映画を観て、すごく誇張されたフィクションで、ジャンル映画的な面白さはあるという言い方をされる方もおられますが、この場で言うと、これはノンフィクションだと、思っております。全体的に脚色はされておりますが、これは紛れもないノンフィクションということを忘れてないでください。どう感じるかは、人それぞれあると思います。誰かの心が少しでも、救われたらという思いでいっぱいです。」
また主演兼プロデューサーの西面辰孝さんは
「撮影地はちょうど、大阪だったので、この場所で上映できるのは、とても感謝の気持ちでいっぱいです。やっと、皆様に観て頂くことが叶い、感無量です。この作品で感じ取って頂くテーマは、皆様にとって、頭悩ますことでもありますし、様々な情報がある中で、どれが真実で、どれがフェイクニュースなのか、考えれば考えるほど、迷ってしまうと思います。そういう情報には踊らされず、自身の感性を見つけて頂く、機会になればいいなと思っております。」
出演者の藤井愛稀さんは
「撮影中は全力でお芝居させて頂いておりましたが、作品が完成して、まさか劇場で上映されるとは、夢にも思いませんでした。」
同じく吉岡諒さんは
「僕自身、役が決まった時はまだ何も活動の場が少ない役者でした。カフェで出演のお話を頂いた時に、「この映画を絶対成功させるから」と監督からの情熱的なラブコールを受けて、俄然やる気が湧いたことを覚えております。今日、結果が付いてきて、良かったと思います。」
と、それぞれ上映に際しての、想いを話されました。
他に、撮影期間中に連絡が途絶えた話や失踪事件など、深刻な話に聞こえるエピソードを笑い話に変えて、話されている制作陣の言葉には、仲睦まじさを感じて止まない。
とても素晴らしい現場に違いなかったのだろう。
映画『Cosmetic DNA』は、現在シネ・ヌーヴォにて来月4月8日まで絶賛上映中。また、4月1日(金)より京都みなみ会館でも上映が開始される。