文・撮影 スズキ トモヤ
9月25日(土)大阪府の映画館シネ・ヌーヴォにて、ドキュメンタリー映画『ラプソディ オブ colors』の佐藤隆之監督による舞台挨拶が行われた。
本作『ラプソディ オブ colors』は、“感動ポルノ”を真っ向から否定したまったく新しいドキュメンタリー映画だ。
障がいや福祉、マジョリティやマイノリティという枠組みを越え、人間同士の平等性を“日常”を通して問うた作品。
社会的に少し難しそうな題材ではあるものの、作品の中身はとても観やすい、笑って泣けるドキュメンタリーだ。
この日は、本作を製作した映画監督の佐藤隆之監督が、現地で舞台挨拶を行った。
監督は「鑑賞後、どこか気持ちがモヤモヤしませんか?
障がい者や福祉を取り扱った作品と言えば、何らかの答えが欲しいと言う感想や意見を頂いております。
仰ることは理解もできますし、答えのある作品もあってもいいと思います。
どの映画も「感動しました」や「勇気をもらいました」と言う感想が起きる作品が多いと思います。
テレビでも同じことが起きている中で、映画でも同じようなことをしてもいいのか?と。
障がい者の対局となる健常者というような二分化した考えを世間は、持っていると思います。
障がいと健常を区別する、峻別する意味が果たして、本当にあるのかと、常日頃から考えておりました。
障がい者と健常者の垣根のない関係性を中心とた作品として描いております。
少し硬い話になりましたが、まずは楽しんで観てもらえたらと感じております。」
と監督は、マジョリティとマイノリティとの、その社会的在り方を熱く話されておりました。
映画『ラプソディ オブ colors』は現在、大阪府の九条にある映画館シネ・ヌーヴォにて、10月8日までの2週間限定上映。