文・撮影 スズキ トモヤ
8月29日(日)大阪府の映画館シアターセブンにて、ドキュメンタリー映画『サンマデモクラシー』の監督によるリモート舞台挨拶が行われた。
本作『サンマデモクラシー』は、沖縄テレビが製作したドキュメンタリー映画の第2弾。
戦後、アメリカの統治下にあった沖縄で、サンマの関税が発端となったサンマ裁判。
この訴訟を中心に沖縄で民主主義活動が盛んに行われた背景を描く。
この裁判の渦中の人物、魚屋の女将・玉城ウシに足跡を追いつつ、現代にまで続く沖縄が抱える社会問題を掘り下げたドキュメンタリーだ。
この日は、本作を製作した映画監督の山里孫存さんが、リモートで舞台挨拶を行った。
監督は「元々は、沖縄テレビのテレビ・ドキュメンタリーで放送された作品なんで、放送時間が47分という尺しかありませんでした。
全国放送の番組だったので、充実した内容に仕上がりました。
それでも、テレビ放映時は時間の問題で、どうしても盛り込めないエピソードもありました。
例えば、中盤から終盤にかけてのトピックは、テレビの時はやむを得ず、すべてカットしました。
1秒も入らなかったです。
でも、放送終了後、視聴者の方からの反響がありまして、映画版にてやっと取り入れることができました。」
また上映時間の話に言及すると「本作の上映時間が、なぜ99分かと言いますと、自分自身に100分以内にするという制限を設けてみました。
リミッターを付けるたことで、構成が99分で収まりました。
ただ100分という制限にしたかと言いますと、テレビ版で入らなかったから、映画版としてステップアップさせたかったのです。
劇場用に追加撮影も行いました。
膨大な映像資料が増えてしまい、3時間ぐらいの映画になるところを、編集に編集を重ね、結果的に99分の作品となりました。」
と山里孫存監督は、作品に対する熱い想いを語った。