2023年9⽉ユーロスペース(東京)にて公開が決定した映画 『almost people』 は、横浜聡⼦監督、⽯井岳⿓監督、加藤拓⼈監督、守屋⽂雄監督と言った今の邦画界を背負って立つ4人の映画監督が紡ぐ『感情の⽋けた4⼈の兄弟姉妹』の物語だ。
また本作は、同時期に、世界各国のミニシアターでも公開を計画中でもある。
国内配給にとどまらず、海外での公開をも視野に入れる本作『almost people』
世界各国17都市(ロンドン、スコットランド、ダブリン、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ソルトレイクシティ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、トロント、モントリオール、バンクーバー、シドニー、メルボルン、オークランド、シンガポール)の合計111館にアプローチ中。
今後、どのように国内外の劇場で上映が決まるのか、注視する必要がある。
4⼈の監督によって描かれる、1本のアンサンブル・ムービー。
ストーリー
4つの感情-喜怒哀楽-の⽋けた 4⼈の兄弟姉妹が、織り成す珠玉の人間ドラマ。兄弟姉妹の彼らは、どこか⾒覚えのある私たちの隣⼈、いや、もしかしたら私たち⾃⾝…。そしてその兄弟姉妹を取り巻く、愛おしくもクセのある仲間や恋⼈たちの物語。感情を忘れたそれぞれの4人の視点の、4人物語、4人の人生が交わる時、家族の、兄弟の存在の有難みを知ることになるだろう。
4兄弟姉妹を演じるのは長男役には嶺豪⼀(『溺れるナイフ(16)』『菊とギロチン(18)』『あのこは貴族(21)』)、長女役には柳英⾥紗(『天然コケッコー(07)』『チチを撮りに(13)』『ローリング(15)』『凪の海(20)』『⼈数の町(20)』『マイライフ、ママライフ(20)』『⺟の反抗期(21)』『この恋は終わってる(22)』『餓⻤が笑う(22)』)、次男役には井之脇海(『⼣凪の街 桜の国(07)』『トウキョウソナタ(08)』『告⽩(10)』『合葬(15)』『海辺の⽣と死(17)』『サイレント・トーキョー(20)』『砕け散るところを⾒せてあげる(21)』『ONODA ⼀万夜を越えて(21)』(アルチュール・アラリ監督、21)、次女役には⽩⽥迪巴耶(『望み(20)』)が演じる。
⻑男の神尾光は、「感じたことがないんですよ、喜び。」と語る脚本家。彼が脚本を⼿がける次回作の監督に“喜び”を探す宿題を出される。果たして彼は“喜び”を⾒つけることができるのか?
⻑⼥の神尾⽕⽔⼦は、”怒り”の感情が理解できない。「怒らないの︖」と問われても、曖昧に微笑むばかり。社会は”怒り”に満ちているのに、その感情を持たない彼女は、”怒り”を抱える⼈間と⾏動を共にすることで理解しようとするが…。
次男の神尾太陽は、“楽しい”ということがわからない。恋⼈に「わたしといて楽しい︖」と聞かれても、「好きだよ。ちゃんと」と⾒当違いに答える。楽しさを共有できなくても、⼆⼈は時間を共にすることができるのか?
次⼥の神尾花⼦は、⾼校を退学し、海辺の旅館で働く。寂しさの感情が理解できない花⼦の⾏く末は…。
それぞれが「感情が⽋けている」ことに葛藤しながらも、必死に前を向こうとする4⼈の姿に、⼾惑いつつも、いつの間にか⼼を重ねることができるのか?
また、音楽担当には、新⾳楽制作⼯房の菊地成孔氏が参加。株式会社コギトワークスが本作で試そうとしている「⽇本映画を世界のミニシアターへ届ける」というビッグプロジェクトに共鳴し、参加を決意した。これまでの映画⾳楽とは⼀線を画す映画⾳楽表現を実験的に展開する。
映画『almost people』は、2023年9⽉公開予定。