


現在、大阪府のシネ・ヌーヴォにて上映されている映画『また逢いましょう』の舞台挨拶が、7月18日(金)にシネ・ヌーヴォにて行われた。映画『また逢いましょう』は、介護施設で織り成される人間模様を通じて、生と死の関係を深く温かくつづったドラマ。
7月18日(金)のシネ・ヌーヴォの上映後、映画『また逢いましょう』の舞台挨拶が行われた。この日は、監督の西田宣善さん、出演の大西礼芳さん、脚本の梶原阿貴さんが、登壇された。

監督の西田宣善さんは、制作経緯を聞かれ、「京都市右京区の御室を拠点に活動していますが、隣の宇多野に住んでいらっしゃる伊藤先生という方がいまして、京都の常磐町でデイケアサービスのイトウ診療所をモチーフに物語を作れないかとお話を頂きました。最初は、YouTubeで30分ドラマを三本作る想定でしたが、映画にした方が世間により広がりやすいと説得しまして、本作が誕生しました。」と話された。
脚本の梶原阿貴さんは、シナリオの執筆経緯を聞かれ「制作費もある、主演俳優も決まっている、けれど、脚本が無い状態でお話を頂きました。売れっ子女優の大西さんを起用していて、撮影日数がない中、撮影日で撮影しないと撮れなかったので、大急ぎで脚本を執筆しました。介護の作品は暗くなりがちですが、兎に角、明るく楽しくを目標にシナリオを書きました。」と話した。
主演の大西礼芳さんは、オファーの話や役作りについて聞かれ、「西田さんからお話を頂き、監督とは数年前に京都を舞台にした映画『嵐電』という作品でご一緒させて頂きました。今回も、京都を舞台にして、映画を制作する話をお聞きして、お声がけ頂き、嬉しかったです。梶原さんとは、違う作品でご一緒しており、再度お二方と同じ作品でご一緒できたのは、嬉しく思います。売れない漫画家という設定でしたので、美術として漫画原稿が作中に登場します。撮影前から原稿を準備していくのも、役作りの一つでした。漫画家を演じる上で、漫画家や漫画の歴史を勉強したり、漫画以外にも哲学者のハイデガーについて勉強したり、今回の作品は勉強する事が多かったのですが、私にとって大切な時間になりました。」と話した。
最後に、西田宣善監督は「イトウ診療所の伊藤先生からメールを頂き、この作品が「成功した」と力強いメッセージをもらいました。またシネ・ヌーヴォさんは、今までに制作した作品の関係者として30回ほど来ていますが、今回、自身のデビュー作が上映されるのは本当に嬉しいです。この度、ご来場頂き、ありがとうございます。」

映画『また逢いましょう』は現在、関西では2025年7月18日(金)より大阪府のシネヌーヴォ、京都府のアップリンク京都にて上映中。また、2025年7月25日(金)より兵庫県の神戸映画資料館にて上映予定。